尿閉とLateropulsionを呈したWallenberg症候群(世界2例目)
尿閉とLateropulsionを呈したWallenberg症候群の症例報告が、Cureus: Journal of Medical Science(IF=1.0)に掲載されました。
本症例は、当院で2024年に報告した世界初となる尿閉とLateropulsionを同時に呈したWallenberg症候群の症例に続く、世界2例目の症例報告となります。
Lateropulsionは、片側の麻痺は認められないにもかかわらず、体が一方に偏るという、あまり馴染みのない神経症状です。
この論文報告では、これまでの文献からLateropulsionと尿閉に関わる経路が、延髄レベルのオリーブ核背側に存在することを明らかにしました。 さらに、Wallenberg症候群で延髄外側にやや大きな梗塞が発生すると、これらの経路が障害され、尿閉とLateropulsionが同時に出現する可能性があるという結論に至りました。
脳卒中は世界中で多くの人が罹患する一般的な疾患です。この論文報告を通じて、臨床医に貴重な臨床的知見を提供し、脳卒中診療の発展に貢献したいと考えています。