HOME研究成果脳卒中患者の自動車ペダル操作は安全か?

研究成果

脳卒中患者の自動車ペダル操作は安全か?

脳卒中後の自動車ペダル操作時の下肢筋活動を世界で初めて調査し、Traffic Injury Prevention誌(IF2.0)で発表しました。通常、片麻痺患者は麻痺していな側の下肢でペダルを操作しますが、その運動制御能は低下している可能性があります。本研究では、左片麻痺患者と健常者を対象に、緊急ブレーキ操作時の筋活動と運動学データを分析しました。結果は、片麻痺患者群の反応時間は通常の健常群と同じでしたが、片麻痺患者群はつま先を挙げる筋と太ももを挙げる筋の活動性が高く、下肢を曲げる筋と伸ばす筋の同時活動性が高い結果となりました。また下肢関節の動きが全般的に遅く、その精度も低いことが示されました。

https://doi.org/10.1080/15389588.2023.2260914