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研究成果

運転行動に対する道徳観と脳活動の関係-NIRS研究

運転行動に対する道徳観と脳活動の関係についての研究結果がhealthcare(IF=2.8)に掲載されました。運転時、ドライバーの苛立ちや怒りなどの感情は、他者をも事故に巻き込む危険な運転行動を誘発し、ドライバーの道徳的感情が運転行動に影響を与えます。道徳的感情とは、「罪悪感」や「羞恥心」に代表される感情のことを指し、社会的規範を遵守する上で重要な役割を果たしますが、道徳観には個人差があります。本研究では、近赤外分光法イメージング装置を用いて、危険運転をしている時の脳活動を測定しました。道徳観の低いドライバーは、運転時に道徳的感情が誘発されにくい可能性があり、それは、自分が危険運転をしている際により特徴的である可能性が示唆されました。本研究はドライバーの道徳観によって、道徳的感情が誘発されやすい運転場面が異なること示す貴重な報告であると思われます。

 https://www.mdpi.com/2227-9032/10/11/2221/pdf