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研究成果

脳卒中片麻痺者の歩行能力と筋活動の関係

脳卒中片麻痺患者の異常筋活動パターンと歩行速度もしくは歩行の非対称性との関係性を調査し、新たな知見をJournal of Physical Therapy Scienceに発表しました。本研究では、脳卒中片麻痺者40例の快適歩行の下肢筋電図と歩行パラメータを測定しました。そして、各歩行相の筋活動と歩行速度および歩行非対称性の関係性を分析しました。重回帰分析の結果、歩行速度の主要な決定要因は、遊脚期の大腿二頭筋(β = 0.45)および前脛骨筋(β = -0.35)でした。遊脚期時間の非対称性指標の主要な決定要因は、遊脚期の大腿二頭筋(β = -0.41)でした。脳卒中患者では大腿二頭筋の活動が遊脚期のタイミングで増加することが適していると考えられ、それは歩行能力の改善につながる可能性が示唆されました。

https://doi.org/10.1589/jpts.30.1381