理学療法学専攻
理学療法学専攻では科学的根拠に基づいた先進的な知識・技術を習得することで、多岐にわたる疾患・障害に即応でき、さらに幅広い教養と豊かな人間性を持つ医療技術者を養成します。
理学療法は、病気・事故などにより身体が不自由になった方々、また呼吸循環器などの障害によって日常生活が困難となった方々に対して各種治療手技、物理療法などを用いて失われた運動機能の回復や生活機能の改善を図り、最終的には質の高い生活が再び送れることをその目的としています。さらに近年では障がいを有する方々だけでなく、健常な高齢者が人の手を借りずに生活できる健康寿命の延伸を目的とした介護予防、転倒予防への取り組みも積極的に行っています。
取得可能資格
理学療法士国家試験受験資格
初級障がい者スポーツ指導員資格
カリキュラム
理学療法士国家試験合格率(全国平均)
2023年度 | 98.2%(95.2%) |
---|---|
2022年度 | 96.0%(94.9%) |
2021年度 | 88.2%(79.6%) |
就職率※
2023年度 | 100.0% |
---|---|
2022年度 | 100.0% |
2021年度 | 100.0% |
※就職率は平成25年12月16日付25文科高第667号「文部科学省における大学等卒業者の「就職率」の取り扱いについて(通知)」の計算方法で算出してます。
学びの特色
学びの領域
学内教育と臨床実習を通して質の高い理学療法を実践できる能力を養う
本学の特徴として併設の医療機関が実習地として確保されていることが挙げられ、高度な先進医療を実践的に体験、学ぶことができます。
まず,1・2年次には基礎医学として人体の構造・機能・生理,一般臨床医学として整形外科学・内科学等を学びます。これらにより患者の全体像や障害像を理解していきます。さらに理学療法学の基礎的な理論・評価法を学んだ後、併設の医療施設にて見学実習や臨床評価実習を行い、実際の臨床現場を体験することで実践能力を高めるとともに、医療人としての基礎を学びます。
3年次には、より専門的な知識や思考過程、治療技術を身につけるため、段階的なカリキュラムにより整形疾患、中枢神経系疾患、呼吸・循環器疾患、発達障害等、さまざまな身体の機能障害に対応できる疾患別治療学を学びます。同時に対象者が社会参加できるための生活環境整備や地域支援サービスついても学びます。その上で臨床実習を通して、患者を治療・改善するために必須の知識や技術を習得していきます。
4年次には、卒業後に臨床医学の進歩やグローバル化に対応し、自己学習できる能力を養うために研究方法論についても学んでいきます。これらをすべて習得することで、実際の医療福祉現場で必要となる幅広い能力を養成していきます。
教育体制
チューター制によるきめ細かな学生指導
チューターとは学級担任に相当するものであり、理学療法学専攻では1学年につき3名程度の教員が配置され、学生の修学や学生生活に関して学生本人や保護者の方と定期的な面談、相談、支援を行うものです。これにより、より健全かつ有意義な学生生活の実現を可能にしています。
充実した国家試験対策
常に高い合格率を誇ってきた前身の専門学校、短期大学でのノウハウを踏まえ、計画的に1年次より国家試験対策を実施し、早い段階から理学療法士免許を取得する意識を高めます。4年次には各種模擬試験や徹底した補習授業、個別指導により国家試験全員合格を目指します。
授業の特徴
最新設備を駆使した科学的根拠に基づいた授業
理学療法学専攻では、動作時の関節角度や角速度・関節モーメント(関節にかかる負荷)などをスポーツ動作から日常生活の動作まで幅広く測定可能な三次元動作解析システム(ハイスピードカメラ8台、床反力計4台)、全身の筋力測定が可能な等速性筋力測定機器、実際の動作や日常生活時の筋活動をリアルタイムに評価できる表面筋電計、立位や歩行時の重心の動揺を計測できる重心動揺計など多くの最新設備を有しています。これらの機器を授業や演習の中に取り入れることで、科学的根拠に基づいた授業を展開しています。
教員からのメッセージ
藤田 和樹
私が主に担当する講義では、骨・筋・神経・脳の機能を理解していきながら、それらが障害された場合に運動や生活にどのような影響が出るか学びます。例えば、人間の動きを三次元で解析する動作解析装置や筋肉の活動を視覚的に観察する筋電図を使用して、最新の科学的なリハビリテーションについて分かりやすく学ぶことができます。その他にもMRIなどの画像所見を診る能力、ストレッチングや歩行練習などの実技能力を身につけていきます。数学や物理が苦手でも特に問題はなく、全ての学生さんが楽しく理解を深めることが出来ます。
教員紹介
(2024年4月現在)
教員名 | 職位等 | 免許、資格 | 学位 | 主たる授業科目 |
山口 明夫 | 学長、教授 |
医師 |
医学博士 | 保健医療論 |
堀 秀昭 | 学部長、教授 |
理学療法士 |
博士(医学) |
リハビリテーション概論、理学療法評価治療演習、社会保障制度 |
鳥越 甲順 | 教授 | 医師 | 医学博士 | 解剖学演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ |
佐藤 万美子 | 教授 | 医師 | 博士(医学) |
臨床神経学、臨床神経学演習 |
藤本 昭 | 教授 | 理学療法士 介護支援専門員 |
博士(医学) |
理学療法概論、研究方法論、地域理学療法学 |
近藤 仁 | 准教授 | 理学療法士 アスレティックトレーナー |
博士(保健学) |
アスレティックトレーナーの役割、基礎運動治療技術学 |
村田 寛一郎 | 准教授 | 理学療法士 | 博士(保健学) |
運動学演習、物理療法学 |
東 伸英 | 准教授 | 理学療法士 アスレティックトレーナー 呼吸療法認定士 |
博士(保健学) |
予防とコンディショニング、運動器系検査法Ⅰ |
藤田 和樹 | 准教授 | 理学療法士 |
博士(医学) 博士(保健学) |
中枢神経系理学療法学Ⅰ・Ⅱ、神経系理学療法治療技術 |
菅野 智也 | 講師 | 理学療法士 アスレティックトレーナー |
修士(保健学) |
アスレティックリハビリテーションⅡ、運動器系検査法Ⅱ |
齊木 理友 | 講師 | 理学療法士 | 博士(医学) | 運動・動作分析学、運動器系治療技術Ⅰ・Ⅱ |
相良 絵利華 | 助教 | 理学療法士 臨床検査技師 呼吸療法認定士 心臓リハビリテーション指導士 |
修士(学術) |
内部障害系理学療法学演習、理学療法評価治療演習 |
菅原 慎弥 | 助教 | 理学療法士 アスレティックトレーナー |
修士(教育学) | 義肢・装具学、理学療法評価治療演習 |
野村 友美 | 助教 | 理学療法士 認定理学療法士(脳卒中) |
修士(保健医療学) | 基礎理学療法評価学、日常生活動作指導法 |
栗田 梨渚 | 助教 | 理学療法士 | 修士(保健医療学) | 発達障害系理学療法学演習、神経系理学療法学 |