リハビリテーション学科

言語聴覚学専攻

新たな歴史を刻み続ける言語聴覚士教育のパイオニア

言語聴覚士は「ことば」のスペシャリストです。ことばや聴こえ、コミュニケーションに困難を抱える方を支援する専門職です。ことばに密接な関係のある、摂食・嚥下障がい、いわゆる「食べる」「飲み込む」ことの障がいのサポートにも力を注ぎます。言語聴覚士が対象とする患者様は乳幼児から高齢者まで幅広く、特に超高齢化社会へ突入しているわが国では今後さらなる需要が求められる職業です。
本学の言語聴覚学専攻は、コミュニケーションのメカニズムについて探究心を持ち続けることができる人、障がいのある方の視点から支援する意識と感性を身につけている人、言語聴覚障がいのリハビリテーションに関わる医療ならびに地域社会の発展に貢献する人の育成を目指しています。
また、本専攻は私学では日本で最初の言語聴覚士の養成校であり、長い歴史の中で培った養成ノウハウと全国各地にいる多くの先輩方が勤める病院・施設などへの就職先といった言語聴覚士教育のパイオニアとしての強みを多く持っています。

取得可能資格

言語聴覚士国家試験受験資格

初級障がい者スポーツ指導員資格

言語聴覚士国家試験合格率(全国平均)

2023年度 100.0%(87.3%)

2022年度

92.3%(81.6%)
2021年度 84.2%(75.0%)

就職率※

2023年度 100.0%
2022年度 100.0%

2021年度

100.0%

※就職率は平成25年12月16日付25文科高第667号「文部科学省における大学等卒業者の「就職率」の取り扱いについて(通知)」の計算方法で算出してます。

 

学びの特色

学びの領域

「コミュニケーション」の専門家としての学び

言語聴覚学専攻は、1年次より行われる関連施設での豊富で多彩な臨床実習により、実際の患者さんや現職の言語聴覚士と触れ合い、コミュニケーション障がいの医療現場を実体験することで実践力を磨いていきます。また、卒業研究では学生のうちから最新の知見を学ぶことで科学的・論理的思考も養います。
学修は講義だけでなく、演習を多く取り入れています。仲間と話し合いながら、チーム医療の態度を身につけます。また、授業の一環として学外活動を積極的に行っており、学生が主体となって「障がいがあっても安心して生活できる街づくり」を目指して、地域の自治体や企業と協力して活動しています。

教育体制

「患者ファースト」の徹底

言語聴覚学専攻は、患者様のことを常に最優先で考えられる言語聴覚士の育成を心がけています。

「アクティブラーニング」の実施

臨床現場では様々な職種との連携(チームアプローチ)が重要であり、4年間を通じて主体性と協調性を育むことを目的に多くの科目の中でアクティブラーニングを実践しています。具体的には、座学での受動的な学習スタイルではなく、グループで議論を交わしながら課題を進めて最終的には発表を行うといったものです。また、授業の一環として学外のボランティア活動にも積極的に参加することでより実践的な学びの場を提供しています。

チューター制によるきめ細やかな学生支援

チューターとは個別指導の教員を意味します。言語聴覚学専攻では、各学生さんに担当教員が配置され、定期的な面談を行い、学生生活上の悩みや学習の支援などを行っています。

豊富な臨床実習施設

言語聴覚学専攻では臨床実習を隣接した関連施設で行うことが可能で、通常授業と同様に無理なく実施できる環境にあります。また学生さんの希望に出来るだけ沿った施設で臨床実習を行えるよう配慮しています。

経験豊富な教員陣

言語聴覚学専攻では、発達障害領域、失語症・高次脳機能障害領域、音声・構音障害領域、嚥下障害領域、聴覚障害領域、地域における言語聴覚領域などの幅広い領域で、それぞれの臨床経験や研究経験が豊富な教員が教育活動に従事します。

教員からのメッセージ

髙橋 宣弘

普段、私たちは家族や友人などとおしゃべりをしたり、ときにけんかをしたりと、「ことば」を使って意思伝達をしています。もしも、これらの事がある日突然に出来なくなったならどうなるでしょう。孤立感や疎外感、絶望感を抱きながらの生活を強いられるかもしれません。そのような方のサポートを行うのが言語聴覚士です。そのため、言語聴覚士には他者に共感できる思いやりのある心を持った人間性が求められます。みなさんの豊かな人間性を、コミュニケーションに障害を抱えた方のために生かしてみませんか?

教員紹介

(2024年10月現在)

教員名 職位等 免許、資格 学位 主たる授業科目
小林 康孝

副学長

教授

医師
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医・指導医・認定臨床医
日本内科学会認定内科医
日本神経学会専門医・指導医
日本老年医学会認定老年病専門医・指導医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
日本医師会認定産業医
死体解剖(病理解剖)
博士(医学)

-

塩見 格一 教授 - 理学博士

人間工学、音響学

保屋野 健悟 准教授 言語聴覚士
認定言語聴覚士(摂食嚥下障害領域、失語・高次脳機能障害領域)

博士(工学)

摂食・嚥下障害学、摂食嚥下評価演習

西尾 桂子 講師 言語聴覚士
幼稚園教諭2級
修士(教育学)

言語発達障害学、発声発語障害治療学Ⅰ(小児)

髙橋 宣弘 講師 言語聴覚士 博士(医学)

失語症学、高次脳機能障害評価演習

新谷 純 講師 言語聴覚士 博士(工学)

病理音声学、発声発語障害治療学Ⅱ(成人)

岡本 一宏 講師

言語聴覚士

認定言語聴覚士(聴覚障害領域)

博士(医学) 聴覚障害評価演習、言語聴覚障害診断学演習
村田 里佳 助教 言語聴覚士 修士(教育学)

言語発達障害評価演習、言語聴覚障害診断学演習