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研究成果

高齢ドライバーに対する危険予知トレーニングの試み

・高齢ドライバーに対する危険予知トレーニングの効果に関する研究結果が日本安全運転医療学会誌に掲載されました。昨今、高齢ドライバーの交通事故傾向を受け、運転免許の自主返納を促すような動きがあります。しかしながら,特に自動車依存地域において自動車運転の可否は高齢者の生活維持にとって切実な問題です。運転を継続することで予防できる健康や社会生活を考慮すれば,高齢ドライバーがより安全に運転を継続する取り組みが必要です。この研究では、日常的に運転をしている健常高齢者を対象に、自宅にて簡易的な危険予知トレーニングを実施し、トレーニング効果を検証しました。本研究で用いた危険予知トレーニング方法は、高齢ドライバーの注視範囲を拡大する上で有効でしたが,ハザード検出に十分な効果が得られませんでした。本研究は高齢者の交通安全や自立した移動の継続に向けた課題を提示するものとなりました。