看護師特定行為研修
看護師特定行為研修は、チーム医療のキーパーソンである看護師が、患者及び国民並びに医師及び歯科医師その他医療関係者から期待される役割を十分に担うため、医療安全に配慮し、在宅を含む医療現場において、高度な臨床実践能力を発揮できるよう、自己研鑽を継続する基盤を構築します。
2025年に向けてさらなる在宅医療等の推進を図っていくために、個別に熟練した看護師のみでは足りず、医師又は歯科医師の判断を待たずに、手順書(指示)に則って、一定の診療の補助を行う看護師を確保していく必要があります。手順書により特定行為を実施する場合の研修制度を創設し、その内容を標準化することにより、今後の医療等を支えていく看護師を計画的に育成していくことが本制度創設の目的です。
福井医療大学は前身の福井医療短期大学にて2016年度に指定研修機関の承認を受け、急性期から在宅まで、あらゆる領域で高度な実践力を発揮する看護師の育成に取り組んでいます。
取得可能区分及び領域別パッケージ
本学の特定行為研修は、急性期医療や地域医療へ貢献できる看護師の育成を目的としています。活動の場のニーズと領域の専門性を考慮して、以下の特定行為区分及び領域別パッケージ研修を行っています。
特定行為区分(12区分)
- 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
- 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
- 呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
- ろう孔管理関連
- 動脈血液ガス分析関連
- 感染に係る薬剤投与関連
- 術後疼痛管理関連
- 循環動態に係る薬剤投与関連
- 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
- 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
- 血糖コントロールに係る薬剤投与関連
- 創傷管理関連
領域別パッケージ研修(2領域)
- 在宅・慢性期領域
- 術中麻酔管理領域
カリキュラム
学びの特色
本学の看護師特定行為研修の特徴として、「在宅・慢性期領域パッケージ」と「術中麻酔管理領域パッケージ」の2つのパッケージ研修を基本に、オプションとして4区分「創傷管理関連」「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」「感染管理に係る薬剤投与関連」「精神及び神経症状に係る薬剤投与関連」の特定行為研修を開講します。
教育体制
- 研修場所には指導医を配置し、研修修了後に質疑時間を設けている。また、研修生の理解度や質疑に応じて追加授業や解説を行います。
- 研修開始前・開始後(1回/2ヶ月)・臨床実習開始前には、指導者および指導補助者で会議を行い、研修生の受講状況や指導体制等について情報共有を行います。
- 臨床実習中は、毎日、指定研修機関である福井医療大学の教員(各研修の指導者または指導補助者の教員)が協力施設に出向き、指導者および指導補助者から実習状況を確認します。
授業の特徴
本学の教育は「就労継続支援型」であるため、履修期間を1年3か月に設定し履修に余裕をもたせています。また、自宅で講義が受講できるよう全日病SQUE e-ラーニングを導入し、本学教員および協力施設の医師による添削等よる指導を併せて行っています。加えて、研修中は指導医だけでなく、大学教員がファシリテーターとなって参加し、活発なディスカッションが行える環境を設けています。
研修生募集要項
書類提出期間及び試験日(2024年度)
書類提出期間
2024年10月15日(火)~2024年10月18日(金)(当日消印有効)
※直接持参の場合は 2024年10月18日(金)17時を提出期限とします。
面接試験日時
2024年11月8日(金)
出願書類ダウンロード
必要に応じて各自ダウンロードしてください。