フェンタニル過量投与による両側淡蒼球病変と遅発性低酸素脳症
フェンタニル過量投与による両側淡蒼球病変と遅発性低酸素脳症の症例報告がCureus : Journal of Medical Science誌(IF=1.0)に掲載されました。薬物中毒症例が少ないわが国では、フェンタニル中毒自体が稀です。本例はフェンタニル貼付剤の加療投与により、両側淡蒼球病変と遅発性低酸素脳症の両者を引き起こした症例を経験し、これまでの既報告を丹念に調べた結果、どちらもフェンタニルと関連性があると結論付けました。
本報告は薬物中毒の臨床スペクトルの理解の拡大に寄与するものと思われます。
https://www.cureus.com/articles/301732-bilateral-globus-pallidus-lesions-and-delayed-hypoxic-encephalopathy-induced-by-overuse-of-transdermal-fentanyl-patches#!/