他人の手徴候に対する言語キューを用いたリハビリテーションの有用性
他人の手徴候に対し、言語キューを用いたリハビリテーションにより他人の手徴候が改善した症例の報告が、Cureus(IF=1.0)に掲載されました。
他人の手徴候は手の自己所有感が失われ、勝手に動いてしまうといった稀な徴候です。これに対し、言語キューを用いたリハビリテーションでは、他人の手徴候が出ていることを指摘し、意識づけをして意図的に使用することで自己所有感を取り戻し、症状を軽減させることを狙っています。一種の認知行動療法の1つですが、これまでにごく少数の報告に留まっており、国内でのその有用性の症例報告は初めてです。本報告は脳卒中リハビリテーション医学分野において、重要な貢献となると思われます。