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研究成果

半側空間無視患者の障害の自己認識について ~意味のある作業を用いた介入~

意味のある作業に基づいて構成した視空間探索課題が、USN患者の障害の自己認識と無視症状に及ぼす影響について検討した研究報告がNew Zealand Journal of Occupational Therapy誌に掲載されました。臨床場面において、しばしば、自己認識が障害された半側空間無視(unilateral spatial neglect, USN)患者を経験します。意味のある作業を用いた介入の主な効果は、障害に対する自己認識の改善であり、障害を認識することが、USN に対する補償行動の獲得に重要な役割を果たすことが示唆されました。意味のある作業はUSN に対するアプローチの多様性としての効果が期待でき、日々の活動の目標の一つとして介入における戦略的ツールになる可能性があると考えられます。これまでUSN患者に対して意味のある作業を用いたリハビリテーションの報告はほとんどなく、臨床的に興味深い報告であると思われ、大変多くの方々に読まれている論文です。

https://search.informit.org/doi/abs/10.3316/INFORMIT.385633677976294