筋緊張性ジストロフィーの頭部画像所見
筋緊張性ジストロフィーの臨床所見と頭部画像所見が正常圧水頭症に類似すること、また複数回のタップテストにより正常圧水頭症は否定した症例について、既報告を踏まえ、Cureus : Journal of Medical Science誌(IF=1.2)に報告しました。正常圧水頭症では脳梁角が狭小化しますが、筋緊張性ジストロフィーではそれがみられない点について、既報告を踏まえて論じた上で、これまで両疾患の合併と報告された5例については、その検討がなされていない点にも言及しました。そして、タップテストの特異度が高くない点も指摘し、仮に1回のタップテストで臨床症状が改善したとしても、筋緊張性ジストロフィーの患者においてはそれを慎重に解釈すべきであると結論付けました。この論文発表は早くも反響を呼び、同誌の読者からの論文発表後評価にて、10点中9.4点(2024.2.3時点)と高評価されています。